高収入かつ、自由な働き方ができるフリーランスエンジニアに憧れて転身を検討している方が多いようですが、実際にフリーランスエンジニアにはどのようなスキルが必要になってくるのでしょうか。
本記事ではフリーランスエンジニアに必要なスキルに加えて、プログラマー経験や営業スキルがどの程度必要なのかなどを解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアに必ず必要となるスキルは?
フリーランスエンジニアは自由度の高い働き方ができる分、会社員とは異なるスキルが必要になってきます。
本章ではフリーランスに必要なスキルを5つ紹介したいと思います。
IT系スキル
フリーランスエンジニアとして活動していくためには、プログラミング言語、DB系の知識、サーバー知識(Linuxなど)、設計書作成スキルなどシステム開発を行っていく上でのIT系スキルは当然ながら必須となってきます。
特に設計書作成スキルなどは、自己学習やプログラミングスクール等ではなかなか身につけれない知識であり、単価の高い仕事をするためには上位工程(要望定義、基本設計、詳細設計)をこなすために必須スキルとなります。
IT業界での実績
クライアントはフリーランスに仕事を依頼するとき、ITスキルはもちろんですが、なにより「実績」を重視しています。
実績は「仕事をこなすことができる証明」でもあるため、実績のないフリーランスに仕事を頼むのはクライアントにとって一種のギャンブルです。
できればIT業界での実績は2年以上ほしいところです。
ちなみにプログラミングスクールやIT専門学校の経験は実績には含まれません。あくまで会社で働いたことがあるなど「実際にIT関連の業務を行った実績があるか」ということです。
コミュニケーション能力
フリーランスエンジニアにとってコミュニケーション能力は必要不可欠です。
「要望を的確に理解する」「仕様をわかりやすく伝える」「設計におこせる能力」など仕事を円滑に進めていく上でコミュニケーション能力は必須です。
他にも「クライアントからの信頼を勝ち取る」「知人から仕事を紹介してもらう」など人間関係を上手に進めていくと、結果として仕事の成功にもつながります。
コミュニケーション能力がなくてもフリーランスエンジニアとして活動することはできますが、収入を上げるためには必ず必要なスキルとなってきます。
自己管理能力
フリーランスエンジニアは基本的にひとりで仕事を進めていくことになります。
会社のように上司、同僚といった人が周りに存在せず、自分を監視してくれる人がいないことや、働く場所、働く時間など全て自分で決めることができるなどかなり自由度が高い働き方をすることになります。
そのため「ちょっとくらいサボってもいいか」「この仕事は明日やろう」などサボリ癖が非常につきやすいです。
在宅ワークを行うフリーランスは特に注意が必要で「スマホを触っていたら1時間経っていた」「ちょっと休憩がてら布団で横になろう」「マンガを読みだしたらとまらなくなった」など自宅はサボるための誘惑が強い空間です。
サボリ癖はなかなか改善することが難しく、自分をしっかり制御できる人、ON/OFFのスイッチをしっかり切り替えられる方でないとフリーランスという働き方は難しいかもしれません。
営業力・交渉力
フリーランスエンジニアは、会社のように営業をしてくれる人はいないので、自分で営業活動を行い仕事を獲得してくる必要があります。
単純に仕事をとってくるだけではなく、納期や単価の交渉なども必要になってきます。
仕事を安定的に受注できるようになればフリーランスエンジニアとして収入は安定しますが、安定的に受注するまでの道のりは大変厳しいです。
営業活動に時間がとられすぎて、本業の時間が削られるなどといったこともあり、フリーランスを挫折する方も非常に多くいます。
営業活動に慣れないうちは、エージェントサイトなど案件を紹介してくれるサイトを利用するなどを検討してみると良いでしょう。
自己学習
フリーランスエンジニアとして収入を上げていくためには、仕事をこなしていくだけではなかなか達成できません。
ただ闇雲に勉強するのではなく、最新情報の収集など市場動向に注目しながらどの分野の勉強をしていくべきかを明確に決めてから勉強する必要があります。
クライアントからの案件だけをこなしていても、他のフリーランスと差をつけることができないため、他のエンジニアよりも価値のあるスキルを身につけてクライアントに必要とされる人材になることを目指していきましょう。クライアントが希望する条件をより多く満たせるほど、収入アップにもつながります。
システムエンジニアにはプログラマーの経験が必要か?
プログラマーの経験は絶対条件ではありません。
システムエンジニアとして求められるスキルは、プログラミング力というより論理力や、業務知識が求められます。
例えば「車を作ってください」と依頼されたときに車に詳しくない方が設計を行っても「まっすぐ走らない」「すぐ壊れてしまう」など上手に車を作れるはずがありません。
「車がどうやって走っているのか」「どんな部品が必要なのか」「どんな機能が必要なのか」など車に詳しい知識がないとトラブルが発生することは目に見えてしまいます。
また論理力も必要です。論理力は簡単に言えば頭の良さです。お客さまからの要望を的確にくみ取る能力や、プログラマーから実装が困難な理由を説明されたときに、その理由を理解しなければいけないので、頭の良さが必要になってきます。
ただし、プログラマー経験は必須ではないと言いましたが、あったほうが間違いなく良いです。
要望定義、基本設計等はプログラミング知識はあまり必要ないですが、詳細設計はどちらかと言えばプログラマー寄りの設計書です。
プログラマー経験のない方が詳細設計を作成したときに、プログラマー目線からするとわかりにくいものが多く、また曖昧な表現が記載されていることが多いです。
わかりにくい設計書は、疑問点を生み出す原因にもなり、詳細設計を作成した方に質問をしなければいけない機会が増えてしまい、そのやり取りだけで時間が浪費されてしまいます。
また、曖昧な表現を利用している設計書は、プログラミングの自由度が高くなってしまい、プログラマーの勝手な解釈によって間違ったプログラムが組み込まれたりなどバグが生まれてしまう原因にもなります。
上手に設計できる人はプログラマー経験を積んだ方が多く、プログラマーよりの目線で設計書を書いてくれることが多いです。プログラマーにわかりやすい設計書を作ることができれば、その後の工程であるプログラミングやテストの工数削減にもつながることになり、仮に上流工程の設計書の作成に時間がかかったとしても開発の工数の削減や、テスト工程の削減にもつながり、全体的な工数で言えば圧倒的に短くなります。
プロジェクトを成功させるためにカギは「理解しやすい設計書」「詳しく記載されている設計書」にかかってきますので、私としてはプログラミング経験はあったほうが間違いなく良いかと思います。
プログラマーとしてのスキルを身につけるためには?
私としては、会社に所属してプログラマー経験を積むのが一番かと思います。
プログラミングスクールや自己学習といった勉強法もありますが、プログラミングスクールはお金がかかりますし、自己学習は時間がかかる点や、間違った知識やついてしまう危険性もありますのでおすすめしません。
対して会社でプログラマー経験をを積むメリットしては、実践向けのスキルを身につけることができる点と「実績」を積むことができるというのが大きいです。
会社での実績というのは「仕事ができる」という証明でもありますので、クライアントから信頼を得やすく仕事を獲得しやすいことにもつながります。
フリーランスエンジニアは資格を持っているほうが有利?
フリーランスであれば資格は間違いなく持っているほうが良いでしょう。資格の有無は仕事を受注する際に影響が及びます。
例えばクライアントがフリーランスに仕事を依頼するときに、フリーランスが資格を一切持っていない方だと「本当に仕事ができる人なのか」と信頼性に欠けることになってしまい、仕事を受注するのが難しくなってしまいます。
また年齢が高いフリーランスが資格をもっていないと「資格をとる努力ができない人」「資格をとる知識がない人」という印象を与えかねません。
自社開発を行っている会社等に所属している場合は、仕事ができれば資格は必要がありませんが、フリーランスとして活動するのであれば資格は必要になってきます。
最低限「基本情報技術者」「応用情報技術者」くらいは持っておいた方が良いでしょう。
資格をとるためにはどうすればよい?
資格試験の内容は、実践では使わないことが多い知識が問題として出題されるため、やはり資格試験用の本を買って地道に勉強をするのが一番良いです。
資格試験合格のためのスクールなどありますが、自力でとることをおすすめします。
残酷な言い方かもしれませんが、資格試験を自力でとる努力ができない方はフリーランスに向いていないかもしれません。
フリーランスは自分の単価を上げるために常に自分のスキルを磨く努力をしていく必要があり、自己管理能力が非常に重要になってきます。
自分を高めるために努力ができる方がフリーランスとして成功する方が多いので、努力を怠らずがんばってみてください。
営業力がないとフリーランスになるのは厳しい?
「仕事をとってくるために営業活動を行わなくてはいけない」ということに抵抗を持ち、フリーランスになることをあきらめてしまう人は非常に多いです。
たしかにシステムエンジニアは会社に所属している場合、「営業活動」というのは不要なものですので、経験がないことをしなければいけないのには不安があります。
ただし、フリーランスという働き方が増えてきた現在では、「フリーランス案件を紹介してくれる」というエージェントサイトが多数存在しています。
営業活動を一切行わずにフリーランスとして活動することができるサイトですので、営業活動に不安を抱えているうちは、営業をエージェントサイトに完全に任せてしまうといった方法もアリかと思います。
エージェントサイトでは交渉になれた専属コンサルタントが単価交渉等も行ってくれるので、月100万円を超えるような案件も多々あるのが魅力のひとつです。
おすすめのエージェントサイトは?
エージェントサイトを選ぶ上で
- 報酬額が高い
- 保有する案件数が多い
- 福利厚生サービスが充実している
ということに注目していきましょう。
報酬額が高いというのは収入に直結しますし、案件数が多いエージェントサイトは、それだけあなたが希望する案件に参画できる可能性が高くなるということにつながります。
またサービスが整ったエージェントサイトでは「賠償責任補償」「所得補償制度」を受けることができるなど正社員並みの福利厚生サービスを受けることができます。
通常、フリーランスはケガや入院してしまった際に、会社のように有給制度がないため給料が一切発生しませんが、病気やケガなどで活動できなくなった際に、損失する所得を保険料として受け取れる「所得補償制度」などありがたいサービスが提供されています。
おすすめのエージェントサイトとしてはMidworksが良いでしょう。
「報酬額が高い」「保有する案件数が多い」「福利厚生サービスが充実している」の3点を十分に満たしているサイトであり、会員登録、システム利用ともに全て無料で利用できるサービスなので、どんな案件が紹介されるのかおためし感覚で利用してみるのも良いかと思います。