新型コロナウィルス感染拡大の影響で在宅ワークをしている方がかなり増えていますが、その中で「コロナうつ」にかかってしまう人が多くなっています。
在宅ワークは、勤務場所は自由で、通勤時間もなく、自由な働き方ができるということで様々なメリットはあります。
ただし、在宅ワークはストレスの原因となることが多数あり、それが精神的不調をきたし、うつ病の原因になってしまうといったケースになりかねません。
今回は在宅ワークのうつ病について
- うつ病にかかっていないかチェック
- うつ病になる原因は?
- うつ病にならないための対策法
について解説していきます。
まずはうつ病チェック
まずは自分がうつ病の可能性があるのかチェックしていきましょう。
以下のチェックで1つでも当てはまり、それが10日~2週間続くようであれば、あなたはうつ病の可能性が高いです。
□食べてもおいしくない。食欲がない。食欲が増えた。体重が減った。または増えた。
□朝から疲れている、疲労感が抜けない。
□頭が重い、肩・首が重い。下痢や便秘が続く。
□気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる。
□何事にも興味がもてない。何をするにもやる気が出ない。
□イライラして落ち着きがない。不安だ。
□会社に遅刻することが増えた。欠勤することが増えた。
□会社に行きたくない
□口数が減る。「自分はダメな人間だ」と否定的になる
□新聞やテレビを見なくなった。人との接触を避けるようになった。
引用:こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(厚生労働省)
在宅ワークでうつになる原因は?
在宅ワークにおけるうつ病の原因について説明していきます。
長時間労働によるうつ病
仕事の長時間労働がうつ病の原因であることは厚生労働省から認められています。
在宅ワークでひとりで仕事をすることになり、仕事に関する相談がなかなかしずらい状況に置かれている人がいます。
いつもなら、上司や周りの同僚に相談すればすぐに解決できる問題がなかなか解消されなかったりすることで、仕事が終わらず、いつもより長時間働くことになってしまう場合があります。
長時間労働により、自分の生活のサイクルは変化します。
自分の自由な時間が減り、最悪な場合
「朝起きて、仕事を長時間働いて、帰ってご飯を食べて、風呂に入って寝る」
を繰り返す一日になってしまい、変化のない毎日を過ごすと、「このままでいいのか?」「何のために働いているのか」など仕事に対する不安と不満を抱えてしまいます。
プライベートの時間を制限されることにより、ストレスを抱えて、それがうつ病の原因になってしまうことが多くあります。
仕事とプライベートのオンオフの切り替えが難しい
在宅ワークでは、人の監視がほとんどないため、どうしても仕事以外のものに気を取られてしまい、休憩がてらスマホゲームを始めてしまい、そのままゲームに1時間費やしたなどしてしまう場合があります。
その結果、仕事に集中することができず、仕事効率が落ちてしまうといったことになります。
仕事がなかなか進まない苛立ちや、このままでは残業しないといけなくなるなど、普段ではありえない状況にストレスを抱えてしまうといったことがあり、それがうつ病の原因にもなりえます。
コミュニケーションがとりづらい
普段行う何気ない世間話や、仕事で行き詰ったときなどに気軽に相談できないといった状況化に陥ります。
人との会話が減ることで、孤独感を感じるだけではなく、仕事のやりとりが上手くいかないなど、業務に影響を与えかねません。
うつ病の原因のほとんどは、環境における変化によりストレスとなったときに発症するケースが多くなっています。
うつ病にならないための対策法
うつ病にならないための対策法について解説していきます。
仕事環境を整える
自分の仕事をする部屋の環境を、職場環境になるべく近づけるよう心がけましょう。
仕事に集中できない原因となるものを部屋から出しましょう。
マンガやスマホ、ipadなど気がとられてしまうものは、触れない場所に退避しておきましょう。
また、それでも仕事に集中できない場合は、人の目がある場所で仕事を行うと良いです。
家族がいる部屋で仕事をすることで、サボりを監視してもらうなど、人に見られることで意識が変わってくるでしょう。
ノルマを意識
ノルマをさっさとこなせば、仕事を切り上げても問題ないため、自由時間が増えるということを意識していきましょう。
ダラダラ仕事をやると、勤務時間が長くなり、ストレスの原因になるだけです。
自由時間が減ることにもつながり、自分のストレス発散できる時間も減ることにもなります。
コミュニケーションをとりやすい環境
みなさんは、在宅ワークの場合にどのようなコミュニケーションの取り方をしていますか?
職場によって全然コミュニケーションの取り方は違うと思います。
「メールのみ」「電話のみ」だと確実に報告・連絡・相談に支障をきたします。
メールだと文字のみで相手に意図を伝わらない、文章を考えるのに時間を使ってしまったりと、意思疎通がうまくいかない場合があります。
電話のみも同じで、「間違った解釈」「あれを言った、言ってない」と争いの原因になります。
コミュニケーションをうまくとるためには、在宅ワーク用のツールを利用するのが一番です。
例えば「Zoom」というWeb会議用のツールがあります。
Zoomでは、複数人と同時にテレビ電話を行うことができ、Web会議ができるといったものです。
また、録画機能もありますので、「言った言ってない論争」も録画された内容を見れば一発で解決することができます。
「Zoom」は業務報告だけではなく、普段と同じ雰囲気で雑談や相談ができるため、通常勤務に限りなく近い環境を再現できるツールなのでお勧めです。
最後に
在宅ワークでうつ病にならないよう以下のことに心がけましょう。
- 職場に近い勤務環境を整える
- ノルマを意識して長時間労働にならないようにする
- コミュニケーションをしっかりとれる環境にしよう
仕事が普段通り行える環境であれば、うつ病になることは限りなく低いので、しっかりした環境、体制作りを心がけていきましょう。