先に結論を言いますと、現時点でのプロシートの評価は「特化した強味がなく、おすすめできない」です。
本記事では、おすすめできない結論に至った理由について、プロシートのメリット・デメリット、実際に利用した方の評判・口コミ、他サイトとの比較結果などを踏まえて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
プロシートの詳細
運営会社 | ランサーズエージェンシー株式会社 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷2丁目22-3 渋谷東口ビル 11F |
設立日 | 2014年12月 |
対象 | エンジニア・デザイナー |
リンク | プロシート(PROsheet) |
プロシートはパラフト株式会社が運営する(ランサーズの子会社)IT系フリーランス向けの案件を紹介してくれるエージェントサイトです。
東京を中心に週5日の客先常駐型の案件をメインとして扱っており、首都圏で活躍するフリーランス向けのサイトとなっています。
プロシートのメリット
プロシートのメリットについて解説していきます。
高単価案件が多い
プロシートの案件は、非常に高単価のものが多くなっています。
理由としては、案件を依頼する企業とフリーランスが直接契約をするからです。
通常のエージェントサイトでは、エージェントサイトを通して契約を行っており、企業とフリーランス間のお金の流れが見えないため、エージェントサイトに多くのマージン料を取られてしまうため、単価が低くなってしまいます。
例えば、100万円の案件の依頼があったとしても、エージェントサイトにマージン料がとられて、フリーランス側には50万円しか支払われないといったようなことになります。
それに対して、プロシートでは、企業とフリーランスが直接契約を結ぶため、企業がフリーランスにいくら支払うかといった情報が全て公開されます。
案件紹介料としてプロシート側にもお金がいきますが、他エージェントサイトより高い金額で契約を結ぶことができます。
専属コンサルタントが案件を紹介
プロシートでは、IT業界に長けた専属コンサルタントがフリーランスの要望に沿った案件を紹介してくれます。
フリーランスのスキル、実績を考慮した案件や、スキルアップをしたいなどの要望にも対応してくれます。
また、案件紹介以外にも、悩みやフリーランスに関する疑問点などにも答えてくれるので、遠慮なく相談してみましょう。
プロシートのデメリット
プロシートのデメリットについて解説していきます。
プロシートは、報酬自体は高いのですが、それ以外のサービスに関しては、他エージェントサイトに少し劣るように感じました。
福利厚生が微妙
プロシートの福利厚生は
- 人間ドック、健康診断の割引
- クラウド会計ソフトの無料利用(1年分)
の2つが主な内容であり、他エージェントサイトに比べるとサービスが劣ります。
例えば福利厚生が充実しているMidworksでは、人間ドックの他にも、案件が獲得できなかった期間にも給料がもらえる給料保障制度や、確定申告のフォロー、その他保険料の一部負担など、様々な福利厚生サービスがついてきます。
東京以外の案件が少ない
2021年3月時点で公開されている案件は、全部で1218件ありますが、そのうち1189件が東京の案件であり、地方で働きたいという方にとって案件を紹介するのは難しい状況です。
コロナの影響もあり、一部はリモートワークが可能ですが、まだまだ客先常駐型の案件がメインとなっています。
地方で活躍したいフリーランスの方は以下のエージェントサイトをおすすめします。
副業としては利用できない
プロシートの案件は、週5日の案件がほとんどであるため、土日だけ働きたいなどの副業的な働き方をしたいという人には、向いていないサイトとなっています。
土日だけ、平日のすきま時間を使って仕事をしたいという方は以下をおすすめします。
未経験には厳しい
プロシートでは、単価が高い案件が多い代わりに、求められる実績、スキルも高くなっているため、未経験の方や経験の浅いエンジニアに紹介できる案件はかなり少なくなっています。
最低でも1年以上のエンジニア経験が必要です。
実績が1年未満でもフリーランスとして活動したい方はIT求人ナビフリーランスをおすすめします。
案件に応募しても反応がない
後述で紹介する評判・口コミで「案件に応募しても連絡がこない」というものが多かったです。
2021年以前の口コミでは、そのような口コミは一切ありませんでしたが、2021年以降のプロシートの評判はあまり良くないようです。
特に2022年以降の口コミでは「釣り案件が多い」「連絡がこない」などといった口コミが多く、案件を紹介するエージェントサイトとしては致命的です。
プロシートの利用料金は?
前述でも記載してありますが、プロシートの会員登録、システム利用はともに無料となっています。
プロシートの評判・口コミ
プロシートに関する評判・口コミを紹介していきます。(2021年以降の最新の評判・口コミのみを抜粋して紹介)
プロシートの良い評判・口コミ
面談が丁寧だった
ねこポン@フリーWebデザイナー (@webdesigner_go)
週3のお仕事紹介してくれるPROsheetさんと電話面談したけどすっごい優しくて丁寧でよかった。「ポートフォリオサイトにどでかく女装写真載せてるけどこれ大丈夫ですかね?」って聞いたらOKって言ってくれた笑
引用元:ツイッター
プロシートの悪い評判・口コミ
案件に応募しても連絡がこない
サイトに掲載されている案件に応募しても、その後の確認や連絡が来た試しがない。
逆に掲載されていない、単価の低い案件ばかりを進めてくる始末。
サイトをよく見ると全く同じ内容のものを複数掲載して、案件数を水増ししている。
おそらく実在しないモノを載せて、それに問い合わせしてきた求職者に別のものを勧める、という悪どい不動産会社みたいな事をしているのだろう。
サイトも重くて使いづらいし今後利用することはないと思う。投稿日:2022.02.11
引用元:みんなの評判ランキング
問い合わせても連絡が来ない。
サービス終了してますか?投稿日:2022.04.07
引用元:みんなの評判ランキング
数年前に利用したときはレスポンスが早くマッチングまでスムーズでしたが、去年登録し直したところこちらからの連絡に対して返信なし。がっかりしました
投稿日:2022.01.02
引用元:みんなの評判ランキング
週1~4日の案件はほとんどない
ごま塩シンジ@30代後半、完全未経験からプログラマーに転職しました (@YSinzi)
某日、PROsheetという週1〜4日稼働の案件のみを扱ったフリーランスエージェントに登録した
ところが95%の案件が
「週3日、4日、5日」
と書いてあり、詳細を聞いてみると
「基本的には週5稼働して欲しい」
との事。つまり、普通のエージェントでした
引用元:ツイッター
退会手続きがめんどくさい
👨💻⌨️⊥ტი⊂hი📱💻🖥🍎🇬🇧 (@Taich1N)
だいぶ前に、試しに登録だけしちゃったPROsheet。
退会したいだけなのになんでわざわざユーザー名登録してサポートにメールしないといけないのか・・・
意図的にこういうフローになるようにやってるんだろうなあ。。。そりゃこうすれば退会する人は減るけど、アクティブは相当少なさそう。
引用元:ツイッター
口コミの総評
2021年以降の最新の口コミのみを抜粋しましたが、悪い口コミのほうが多いという結果でした。(2021年以前は良い口コミが総合的に多かったです)
特に気になった点としてはデメリットでも紹介しましたが「希望する案件に応募しても連絡がこない」ということです。
単価の低い案件ばかり勧めてきて、希望する案件に応募した場合は連絡がこないという非常に残念な声がありました。
また問い合わせに関しても連絡が返ってこないなどという声も多く、プロシートがおすすめできない一番の要因でもあります。
プロシートの案件獲得までの流れ
プロシートを利用して案件が紹介されるまでの流れを簡単に説明していきます。
①会員登録
プロシートのホームページより会員登録を行います。登録方法としてはメールアドレス、パスワードを入力すればすぐに会員登録できますが、Facebook、Google、Lancersのアカウントからでもすぐに登録可能です。
②スキル登録
次は、スキル登録を行います。
少しめんどくさい作業ですが、丁寧に書いていきましょう。面談がスムーズに進むようになります。
③キャリア面談
プロシートの専属コンサルタントとの面談となります。
面談方法としては、対面もしくはオンラインの面談を選ぶことができます。
面談内容としては、実績、スキルのヒアリング、案件に関する希望内容等です。
ヒアリングだけでなく、プロシート、フリーランス関する疑問点にも答えてくれるので、遠慮なく質問してみましょう。
④オファー受諾
キャリア面談後に、フリーランスに合った案件を紹介してくれます。
紹介された案件の中から気に入ったものがあれば、受けてみましょう。
⑤企業面談
企業との面談になります。
面談には、プロシートの担当者が同席してくれるので、安心して面談に臨みましょう。
契約内容(報酬額、勤務時間、参画日など)に関する交渉しずらい内容は、プロシートが調整してくれるので、希望を伝えておきましょう。
⑥契約成立
契約内容に問題なければ、契約成立となり、案件への参画となります。
最後に
プロシートは、東京を中心に活動するIT系フリーランス向けの案件を紹介してくれるサイトです。
収入面では良い案件を紹介してくれるサイトではありますが、サービス面では他エージェントサイトに見劣りしてしまう部分があり、また最新の評判・口コミでは「希望案件に応募しても連絡がこない」などの声もあり、残念ながらプロシートは「おすすめできない」という評価となりました。
以下、他のエージェントサイトと比較した結果です。
エージェントサイト | 案件数 | 平均単価 | 特徴 |
レバテックフリーランス | 32,064件 | 70.9万円 | 知名度が高くバランスが良い |
Midworks | 4,064件 | 70.1万円 | 福利厚生サービスが充実 |
Pe-BANK | 2,205件 | 53.8万円 | 全国に対応した案件を保有 |
TECH STOCK | 764件 | 86.2万円 | №1の高単価かつエンド直 |
プロシート | 1,218件 | 不明 | 特化した強味がない |
プロシートの平均単価に関してはわかりませんでしたが、サービス面や案件数などを見ても見劣りしてしまうというのが現状です。
希望案件のマッチング率を重視するのであれば案件数の多いレバテックフリーランス。単純に高い報酬の案件獲得を目指すのであればTECH STOCKがおすすめです。
本記事で紹介したエージェントサイトは全て無料で利用できるサイトですので、自分の目的に合ったエージェントサイト選びを行い、良質な案件の獲得を目指してみてください。