フリーランスは会社員とは違い「休み」という概念がないため「フリーランスっていつ休んでいるの?」「どういう理屈で休みを決めてるの?」という疑問の声をよく聞きます。
もちろんフリーランスには休みはちゃんとありますし、仕事のパフォーマンスを落とさないためにも絶対に休日は不可欠です。
本記事ではフリーランスの休日について
- そもそもフリーランスと会社員の休日の違いは?
- 休みのスケジュールは具体的にどうやって決めている?
- 休みのスケジュールを決めた後に必ずやっておくべきこと
などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの休みの考え方について
フリーランスと会社員の休みを取る目的は同じで「仕事ができるコンディションを整えるため、体力面・精神面をリフレッシュさせる」ことでありますが、会社員の休日とは根本的な性質が違います。
フリーランスが休日を設定するためにも、休日の考え方に対してしっかり理解したうえで休日を取る必要があることを覚えておきましょう。
そもそもフリーランスに休日の概念はない
フリーランスにはそもそも土日、祝日といった休日という概念がありません。
平日でも休みにすることは可能ですし、会社員と同じように土日を休日に設定することも可能です。
「仕事の納期に間に合うようスケジュール調整」「ある程度の収入が確保できる労働」さえできていれば、いつでも休みを設定できるのがフリーランスの特徴です。
会社員とは違い有給休暇がない
フリーランスには当たり前ですが、会社員とは違い「有給休暇」という制度がありません。
「旅行に行きたいから休暇を取る」「病気になったから休みをとる」といったときに会社員であれば給料が補償されますが、フリーランスは休みを取って仕事をしなかった日は給料が発生しません。
休日を自由に設定することができるフリーランスは魅力的ですが、休日をとった日は給料が発生せず仕事の進捗も進まないため、急な休みなどを考慮して仕事を進めていかないと、予期せぬ事態が起こったときに仕事の納期に間に合わないといったことも起こりえるので注意していきましょう。
自己管理が重要
フリーランスは休日設定が自由なため、どうしても「休みの日を増やしたい」という欲求が出てきてしまいます。
休みの日を増やすのは自由ですが、人間というのはどうしても怠けてしまう生き物です。
仕事をする割合を決めるのは全て自分次第ですので、あまりにも休日の多いスケジュールを設定しすぎると、どうしても休みたいという欲求がでてしまい、仕事の日でもなかなか身が入らないなんてこともあります。
フリーランスは自分を甘えさせない徹底した自己管理ができないと、フリーランスとしての生活が破綻してしまいます。
生活の余裕がある収入、時間単価の高いフリーランスの方は休日を増やしても問題ありませんが、生活ギリギリの収入しか確保できていないのに休日を増やしたいという甘い考えは持たないほうが良いです。
どうやって休みのスケジュールを決めているの?
私の場合は、会社員と同じ労働時間分を働くことを目標にしています。(月の収入額で決める場合もありますが、基本的に労働時間で決めています)
例えば2021年11月の場合は、平日(祝日も平日としてカウントします)は22日間あるので
1日 × 8時間 × 22日 = 170時間
で設定し、残業は最大でも40時間と計算し、月に170時間~210時間分の案件を月に受注するようにしています。
例えば月170時間分の仕事量をこなす場合、私は休日を多めに取りたいため、1日の労働時間を10時間と設定。
休日は週に2日~3日になるようにして最後の3日間は予備日(病気やケガで休まざるを得ないなどを考慮)として設けています。
もちろん仕事の進捗に遅れが出てきた場合は、日々の労働時間を増やしたり、休日を削って作業をして微調整を行っていく必要はあるでしょう。
休日にする曜日は何曜日がおすすめ?
私の場合は、基本的に社会人と同じ土日は必ず休日になるように設定しています。
平日を定休日にして、土日に働くようにスケジュールを組んだこともありますが、やはり周りが仕事をしていない中で働くというのはモチベーションが上がらず仕事になかなか集中できなかったので、結果的に土日を定休日とするのが一番良いと思いました。
ただし、周りの知人・友人が土日が定休日でない方もいると思うので、休日設定については周りの人に合わせると良いでしょう。
休日に遊んでリフレッシュする場合も、知人・友人と休みが同じほうが都合が良いかと思います。
まとめて休みを取る場合はわざと大型連休を避ける
私の場合、ゴールデンウィークやシルバーウィークといったような大型連休は避けて連休をとるようにしています。
旅行にいくにしても人が多すぎる、ホテルの料金が高い、高速道路が渋滞しているなど大型連休はデメリットが多いため、休みの日を調整できるフリーランスがわざわざデメリットを抱えて休みを取らなくても良いでしょう。
ただし仕事先の会社自体が休みのため、頻繁に先方と連絡を取り合わなければいけないような仕事をするのは難しいですが、一人で仕事を進めることができる環境であれば問題ないかと思います。
休みの日は完全に「OFF」を意識して休む
フリーランスは自己学習でスキルを上げるなど日々研鑽し、仕事単価を高める努力が必要ですが、休日に設定した日に勉強をするというのはおすすめしません。
私の場合、勉強は仕事以上のストレスであり、勉強しながら休日を過ごして次の日の勤務日を迎えた際にかなりモチベーションが下がっていることが多いです。
勉強するのであれば、休日ではなく「勉強日」というものをスケジュール上に設定して休日とは別物とするとよいでしょう。勉強においても丸1日勉強するのではなく1日3時間程度に抑えています。
「勉強日」の次の日は必ず休日になるように設定して、ONとOFFを完全に切り分けていくことをおすすめします。
休みを取る場合は仕事先に連絡するべき
フリーランスは休日に設定する日は自由に決めることができますが、基本的にクライアントから仕事を貰い、仕事を進めていくことになるため、スケジュール等はクライアントに伝えておく必要があります。
休日の日に連絡が来てしまうと、休日として成り立たなくなってしまうため「しっかり休みを取りますよ」という旨を相手側に伝える意味でもスケジュールを伝えておきましょう。
緊急時などは連絡が来ても仕方ありませんが、しっかりリフレッシュして仕事に集中できる状態を作っておけるようにしていきましょう。
まとめ
フリーランスは休みを取るのは自由ですが、月の収入の確保がしっかりできるよう月単位でスケジュールを組んでいき、一日の労働時間を計算してから休日を設定していくようにしていきましょう。
いくら自由な働き方ができるフリーランスだからといって収入が確保できないような休日設定は生活が破綻してしまいますので、しっかり自己管理を行く必要があります。
またスケジュールを決めた後、クライアントにはしっかり連絡して下さい。
クライアントに休日が伝わっていないと、遠慮なく仕事の連絡が来る場合がありますし、緊急で仕事の依頼があったときにも対応が遅れてしまい、最悪の場合、クライアントからの信用を失う場合もありますので注意していきましょう。