本記事では「フリーランスエンジニアの将来性は?仕事はなくならない?」と不安に思う方を対象としたものです。
フリーランスエンジニアになりたくても、将来性があるのかわからない職業では、正直活動する勇気は湧きませんよね。
本記事では、フリーランスエンジニアの将来性に関する内容として
- フリーランスエンジニアの将来性について
- クライアントがフリーランスエンジニアを使うメリットは?
- フリーランスエンジニアとして活躍し続けるために必要なことは?
- フリーランスエンジニアに関するよくある質問
を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアの将来性は十分に見込める
フリーランスエニジニアの将来性は結論から言うと十分にあります。その理由としては以下にあります。
- IT人材は年々不足していく傾向にある
- AIが普及してもエンジニアの仕事はなくならない
- クライアントは即戦力を求めている
- 年齢が高くなっても需要はある
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
IT人材は年々不足していく傾向にある
経済産業省のIT人材の調査結果によると、IT系の仕事が年々増えているが、人材自体が2019年より減少傾向にあるため、人材不足になる傾向だと予想されています。
特に「情報セキュリティ」「クラウドコンピューティング」「デジタルビジネス」「ビックデータ」「loT」「人工知能」「ロボット」が将来的にさらに伸びる技術となっていますが、最新技術をもったエンジニアの育成が追い付かず、対応できる人材が足りていないというのが現状ですので、まだまだ仕事に困るということはなく、将来性は十分にあると言えます。
人工知能が普及してもエンジニアの仕事はなくならない
「10年後には人工知能に仕事を奪われる」を聞いたことがある方は多いと思います。
スーパーのレジなどはすでに自動化が進むなど、人がいらない環境は進んでいますが、人工知能の仕組み自体を作っているIT系の仕事はむしろ伸びると予想されています。
また、人工知能もまだまだ複雑はことはできず、IT系などは特に複雑度が高い仕事のため、人工知能に仕事を取られるという心配はいまのところありません。
クライアントは即戦力を求めている
フリーランスエンジニアの需要は非常に高いです。
その理由としては、クライアントは即戦力となる人材を求めているからです。
どんなプロジェクトでも、新人のような教育に時間、コストを割かれるよりも即戦力としてすぐに仕事ができる人材を求めています。
大規模プロジェクトになればなるほど、人材不足に陥ることになり、特に上流工程のできる人材は重宝されています。
コロナ禍の影響もあり、在宅ワークが進む中、外出しなくても便利に過ごせる環境を作るためIT化がさらに加速しており、特に医療、物流、各業務の自動化、ゲーム業界などのカテゴリが伸びているというのが現状です。
年齢が高くなっても需要はある
IT系の仕事は体力は関係なく、持っているスキルで仕事ができるか、できないかが決まる職種のため、年齢が高くなるにつれ実績・スキルも高くなるため、需要も減りにくいという理由があります。
ただしこれは「プログラマー」ではなく「システムエンジニア」に限る話です。
年齢が高くなっても「プログラマー」どまりの方は、クライアントからみると仕事ができないと思われてしまいます。
プログラム関連の知識がいくら高いとしても、要件定義、基本設計、詳細設計等の上流工程をこなせない人材はなかなか雇ってくれません。
「仕様理解」「正しい設計」「仕様を伝える能力」などができず、コミュニケーション能力が低い人間は、プロジェクトを円滑に進めるうえで不要な人材となってしまうため、プログラミングだけではなく「システムエンジニア」としての能力獲得が重要になってきます。
「プログラマー」どまりのスキルでクライアントから求めれれるのは20代までです。それまでにはシステムエンジニアとしての能力を身につけていきましょう。
クライアントがフリーランスエンジニアに感じる魅力
フリーランスエンジニアの需要がなぜ高いのか、クライアントがフリーランスエニジニアを求める理由について解説していきます。
即戦力として活躍してくれる
フリーランスエンジニアは、プロジェクトで開発を進めていくためのスキルをすでに備えているため、新人のような教育コストがかかることなく、すぐに開発に取り組むことができます。
プロジェクトの進捗を即時上げてくれる人材はプロジェクトにおいて有用であり、例えば「プロジェクトの進捗に遅れて納期に間に合わない」などの即効薬として有効な手段となります。
「バグが発生して予期せぬ出戻りが発生した」などにも強力な助っ人要因として期待することができ、どんなプロジェクトにおいてもフリーランスエンジニアのような外注要因は必須の人材となるため、フリーランスエンジニアは欠かせません。
実はコスト面でも有効
フリーランスエンジニアのコストは、社内の人材より間違いなく高いですが、社内の人材だと仕事の有無にかかわらず給料が発生します。
その反面、フリーランスエンジニアは必要なときにだけ契約をすればよいため、コストを抑えることができ、必要なときだけに助けてもらえるのがフリーランスエンジニアのメリットです。
社内では得られないノウハウを与えてくれる
フリーランスエンジニアは、高い技術力を提供してくれるだけではありません。
フリーランスエンジニアは、様々なプロジェクトの経験を積んでいることもあり、社内にはない知識、開発を円滑に進めていくためのノウハウなども持っているため、プロジェクトだけではなく社内全体に有用な知識を与えてくれる可能性があります。
他社で身につけたノウハウは、貴重なものであり、フリーランスエンジニアなどの外注人材からしか得られる機会がないため、社内スキルの底上げのためにフリーランスエンジニアを利用するといったメリットがあります。
フリーランスエンジニアとして活躍し続けるには?
全ての人がフリーランスエンジニアとして活躍できるかというとそうではありません。
フリーランスエンジニアは会社員とは違い、自分で仕事を獲得していかないと収入は見込めないため、思っているよりも難しい職業です。
ではどうすれば仕事を獲得し続けれるのか、どういったことを意識していかなければいけないのかについて解説していきます。
需要のあるスキルを身につける
フリーランスエンジニアとして活躍し続けるためには最新技術の動向や、需要のあるスキルに常に注目しておく必要があります。
IT系の業界は変化しやすく、常に最新技術が登場し続けています。
最新技術に関してもすぐに廃れるものもあり、どの技術が業界で長く需要があるのかを見極めてスキルを身につけていく必要があります。
出てくる最新技術を全て身につけるなんてことはできませんし、すぐ廃れるような技術を身につけても無駄に終わってしまうため、長く需要のあるスキルを身につけていくことがフリーランスエンジニアとして活躍していくための鍵となります。
キャリアアップが目指せる案件をこなす
エンジニアは日々勉強して、スキルを獲得していく必要がありますが、日々勉強と言っても限界はありますので、スキルを身につけることができる案件をこなすのが効率的にスキルを伸ばすための方法となります。
自分の得意なスキルが生かせる案件を選びがちだと思いますが、自分ができる仕事の幅を増やしたいのであれば、新しい仕事にチャレンジしていくことも重要です。
コミュニケーション能力は必須
フリーランスエンジニアとして、IT系のスキルも重要ですが、実は一番重要なのはコミュニケーション能力です。
どんなに優秀なIT系スキルがあったとしても、プロジェクトの現場の人間と円滑に仕事を進めていくコミュニケーション能力に勝るものはありません。
人間関係を上手くこなし、クライアントに気に入られれば継続的に仕事を受注することができます。
人間関係といっても幅広い意味であり、楽しく仕事ができる雰囲気作りから、納期をしっかり守るなどの責任感ある行動などクライアントからの信頼、好感を勝ち取れる行動ができるかということです。
仕事をこなす能力も大事ですが、人間関係を上手くこなしていくことに大切に活動していきましょう。
フリーランスエンジニアに関するよくある質問
フリーランスエンジニアに関するよくある質問についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
収入面に不安を感じる
フリーランスエンジニアは会社員と違い、月に決まった給料というのが補償されていないため、どうしても収入面で不安定になってしまいます。
クライアントから得られる案件数、月にこなす案件、進捗の速さなどで収入がきまり、全て自分次第で月の給料が決まるため、どれだけストイックに仕事をしていくかが重要になってきます。
また、病気やケガで働けなくなったときは収入がゼロになってしまうリスクもあるため、月の目標金額を高く設定し、貯金もある程度ためておく必要があります。
月ごとに受注できる案件にばらつきがでて収入が安定しないという方は、エージェントサイトで案件を受けることも検討してみると良いでしょう。
エージェントサイトとは「フリーランスの希望条件に沿った案件を紹介してくれる」サイトです。
専属コンサルタントがあなたの合った案件を紹介してくれるため、仕事が受注できないなどの状況が発生しにくく、またエージェントサイトによっては会社員並みの福利厚生が用意されています。
仕事が受けれない状態でも給料を保証してくれる給料補償制度や、受注先でトラブルが発生した場合の損害賠償補償などフリーランスとして安心して活動をおこなっていけるようなサービスが提供されているので、収入面は確実に安定します。
案件の報酬においても、100万円を超えるような超高単価の案件が多々あるため、フリーランスとしての報酬として十分な金額を受け取ることができます。
以下おすすめのエージェントサイトは一切お金のかからないサイトですので、興味のある方はどんな案件があるのかお試しで利用してみるのも良いでしょう。
フリーランスならプログラマーとSEどちらがおすすめでしょうか?
前述でも記載しましたが、フリーランスを目指せるのであれば、ぜひシステムエンジニアとして活動することをおすすめします。
プログラマーは敷居が低いですが、仕事ができる幅が狭く実入りも悪いです。
プログラマーとしての需要は30代後半から落ち始めて、40代で顕著になくなるのが実感できます。50歳にもなると誰も雇ってくれません。
初めはフリーランスとしてプログラマーで活動するのも良いですが、30代になる前には案件なりをこなしてシステムエンジニアとしてのスキルの獲得を目指しましょう。
スクールで学んだ知識でフリーランスになるのは可能ですか?
スクールを卒業して、すぐにフリーランスとして活動するのは正直難しいです。
理由としては「仕事をどうやって貰うか」という問題が解決できないからです。
仕事先の確保を行わずにフリーランスになっても、そもそも仕事ができず一切給料がもらえません。
エージェントサイト等を利用して案件を獲得するという方法もありますが、スクール卒業程度ではエージェントサイトを利用したとしても案件の確保が難しいです。
フリーランスに求められるものは即戦力ですので、スクールでプログラミングスキルを身につけた程度では実務を即戦力としてこなすことはできないかと思います。
実務ではプログラミング以外の要件定義、工数計算、企画提案、基本設計、詳細設計、◯◯テスト、セキュリティ対策等々の工程をこなせる知識が必要です。
クライアントからしても、スクール卒業は新入社員に毛が生えた程度という認識しかなくスクール卒業者を雇うメリットがありません。
大手スクールでもフリーランス案件獲得保証がなくなったところもあるくらい、仕事を獲得していくのは難しくなっています。
フリーランスになりたいのであれば、会社員として3年以上の実績を身につけた後に活動していくことをおすすめします。