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フリーランスの翻訳家になるための手順を徹底解説!

フリーランスの翻訳家になるための手順

フリーランスの翻訳家は場所や時間に縛られない自由な働き方ができます。

そんなフリーランス翻訳家に憧れる方も多いですが

「フリーランス翻訳家の収入ってどれくらい?」
「フリーランスとしてどうやって仕事を獲得すればいいの?」

など様々な疑問点があるでしょう。

本記事ではフリーランス翻訳家について

  • フリーランス翻訳家の仕事の種類とそれぞれの年収
  • フリーランス翻訳家として案件を獲得するための方法
  • フリーランス翻訳家についてよくある質問

について解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。

翻訳の仕事の種類とそれぞれの年収について

翻訳の仕事の種類と年収

フリーランスの翻訳に関する仕事の種類とそれぞれの年収について解説していきます。

出版翻訳(年収目安:480万円~800万円)

出版翻訳とは「英語等で書かれた本を日本語に和訳し、日本語版で本を出版する」といった内容の仕事です。

こちらは、本を丸々一冊和訳することになりますので、まとまった報酬を得ることができます。

ただし出版翻訳は、ただ単純に翻訳すればよいというものではありません。

小説であれば、小説風な日本語に和訳しなければいけないといったように、文章スキル等も必要になってきます。

出版翻訳の例
  • 小説
  • ビジネス本
  • 雑誌
  • 新聞記事
  • 専門書

産業翻訳(年収目安:300万円~500万円)

産業翻訳とは「企業や研究者が扱う特殊な種類の文章を翻訳していく」といった仕事です。

例えば以下のようなものがあります。

産業翻訳の例
  • 仕様書
  • 報告書
  • プレゼン資料
  • 製品マニュアル
  • 現場作業のマニュアル
  • 論文・レポート

こちらは、専門用語も多いため、各分野の専門知識も必要になってきます。

翻訳をする前に、該当分野の知識を身につけるため、調査もしなければいけません。

産業翻訳で一番重要視されるのは、「正確な翻訳」です。

映像翻訳(年収目安:480万円~600万円)

映像翻訳とは「海外ドラマや映画などの動画の音声を翻訳していく」といった仕事です。

例として以下のようなものがあります。

映像翻訳の例
  • 劇場・テレビで放映される映画
  • プレゼンの動画
  • youtube系の動画
  • 企業PR動画

こちらの仕事は、まず翻訳する前に、動画の音声を文字に起こす必要があります。

なので「文字起こしをするスキル」と「翻訳のスキル」の両方が必要になってきます。

誰がどのセリフをどのタイミングで言ったか等、テロップを入れるような作業になってきます。

翻訳する文章も硬い文章ではなく、視聴者目線の文章に翻訳しなければいけないため、求められるスキルはかなり高くなっています。

翻訳の案件を獲得するための方法

翻訳案件の獲得方法

フリーランスとして活動するためにはまず仕事を受注しなければいけません。

ではどうやって仕事を受注していけばよいのかについて本章で解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングサイトとは「個人や企業が依頼する案件を誰でも受注することができる」サイトです。

クラウドソーシングサイトは「短期間・単発の案件が多い」というのが特徴で「実績を作りやすい」「受注先のクライアントを発掘できる」というメリットが挙げられます。

対して、翻訳会社を経由しての案件の単価より低いというデメリットもあります。

フリーランスを始めたばかりで実績がない方や、実務をこなしてスキルを磨きたいという方はぜひ試してみてください。

翻訳会社と契約を結び案件を受ける

クライアントが依頼する翻訳案件を翻訳会社を介して受注する方法です。

翻訳者は翻訳会社と業務委託契約を結び、案件が発生したときに打診を受ける形となります。基本的にはトライアル翻訳を受けた後に契約を結ぶことになるでしょう。

翻訳会社を介して仕事をする上での最大のメリットは案件受注のための営業活動が不要となることです。

ただし翻訳会社と契約したからといって必ずしも案件が受注できるとは限りません。契約をしてもそのまま案件の連絡がこないこともありますので、複数の翻訳会社と契約を結ぶことをおすすめします。大半の翻訳者は複数契約を結ぶことがほとんどです。

直接クライアントから案件を受注する

個人や企業から直接翻訳を依頼を受けるというやり方です。

直接依頼を受ける方法としては、案件募集用のウェブサイトを開設したり、SNSを利用して案件の依頼を受けるなどがあります。

ウェブサイトの開設については、なるべく自分で開設するのではなく業者に頼んだ方が良いかと思います。サイトを開設してもSEO(Google検索結果であなたのサイトを上位表示させる方法)を知らなければ誰からもサイトを閲覧されませんので、自分で開設することはあまりおすすめしません。

ツイッター等のSNSで案件の依頼を募集する場合は、フォロワーに翻訳関係の仕事をしている方もしくは拡散力のあるフォロワーを作ることが大事です。

直接クライアントから案件を受注する方法が最も収入を挙げる方法になりますが、ある程度の実績・知名度・人脈がなければ難しいです。

翻訳協会に参加する

翻訳協会が開催するセミナーや学会に参加して同業者との繋がりや、協賛の翻訳会社との繋がりを増やしていくことも大事です。

有名な翻訳協会を例に挙げると

などがあります。

翻訳協会は年会費がかかるので参加については慎重に検討することが必要ですが、セミナーで翻訳のスキルを挙げることができますし、セミナー後の懇親会に参加することで、同業者や協賛の翻訳会社との繋がりができたり、同業者がどうやって仕事を受注しているかなどの体験談が聞けたり、他にも案件の相場やトライアルに合格するコツなど様々な情報を仕入れることができます。

参加するセミナーはオンラインより、現地で実施されるセミナーのほうが交流を深めやすいのでオフラインでのセミナー参加をおすすめします。

講師として活動するのもアリ

ストアカ

英会話や、翻訳スキルを教材としたセミナーを開いて講師として活動するのもおすすめです。

ひと昔前は、教室や会議室を借りて開催する方法しかありませんでしたが、現在はオンラインセミナーを簡単に開設することができますので、受講生を集めやすいというメリットがあります。またセミナー開催を行うことで知名度を上げることができ、翻訳家フリーランスとしての宣伝効果にも期待できます。

ただし受講生を集めやすいといっても個人で受講生を集めるのは難しいので、セミナーを開催をしたいのであれば、講師専用サイトに登録すると良いでしょう。

講師専用サイトは「個人が誰でも簡単にセミナー開催をすることができる」サイトです。

セミナー内容、セミナー開催日時、募集人数等を書いて掲載すれば、放置していても勝手に受講生が集まります。

講師専用サイトを選ぶポイントとしては「会員登録が無料である」「生徒数が多い」の2つを重視しましょう。

おすすめの講師専用サイトは「ストアカ」一択です。

講師専用サイトの中で生徒数が32万人とダントツで多く、無料で利用できるサイトとなっています。

クラウドソーシングサイトのみで食べていけるのか?

クラウドソーシングサイトのみで稼げる?

結論から言うと、クラウドソーシングサイトのみで翻訳家として食べていくのはかなり厳しいです。

理由としてはそもそもクラウドソーシングサイトは単発の仕事が多く、安定して案件を獲得するのが難しい傾向にあります。

また最近ではクライアントの質も下がっており、安い報酬額で翻訳家を雇おうとしているクライアントが増えているため、なかなか良質な案件を探すのが困難というのも理由のひとつです。

単価の高い報酬額、継続的に依頼をしてくれるクライアントの案件は、競争率が高く、ベテラン翻訳家との競り合いが必須となっています。

ベテラン翻訳家との競り合いに勝つためには、それなりの実績が必要ですし、実績が十分にあったとしても、どの翻訳家を雇うかはクライアントの判断次第なので運も絡んできます。

クラウドソーシングサイトを利用するなら、スキルを身につける・実績作りが目的、もしくは良質なクライアントの案件を獲得できるまで根気よく続けれる方でないと厳しいかもしれません。

翻訳学校で身につけたスキルでフリーランスとして活動していくことは可能か?

スクールで身につけたスキルで活動できるか

フリーランスとして活動していく上でスキルは重要ですが、フリーランスとして一番重要なのは「いかに安定的に仕事を得るか」です。

スキルについては実績を積んでいけば、自然と身に付くものであり、どんなにスキルがあっても仕事を安定的に得る手段がなければフリーランスとして食べていくことは難しいです。

スキル・実績作りはクラウドソーシングサイトでできますし、翻訳会社に登録すれば割と安定して仕事を獲得することができます。

直接クライアントから依頼を頼まれるようになれば一番良いですが、直接依頼が来るまでは、クラウドソーシングサイトや翻訳会社を利用していくと良いでしょう。

産業翻訳をやろうとしてますが、将来的にAIなどに置き換わってしまう可能性はあるのでしょうか?

人間の翻訳者の仕事が完全になくなることは考えにくいです。

たしかに機械翻訳の品質が以前よりも劇的に上がっていることは確かで、だいぶ読みやすくもなっているですが、文脈も含めた解釈や、解釈の正確性という意味ではまだまだビジネスで通用するレベルにはほど遠いからです。

これまでの進歩のペースを見ても、どんなに短く見積もっても5~10年は大丈夫でしょう。

ただしこれは、分野にもよります。機械翻訳と相性のいい分野と悪い分野があり、相性のいい分野では、すでに「機械翻訳の仕事を人間がチェックして直して仕上げる」(ポストエディットと言います)仕事がかなりの比率を占め始めている分野もあります。

その一方で、相性が悪い分野ではサッパリです。そういう分野では当面人間の仕事はなくなりません。

特に産業翻訳は、専門的な用語などが多いため、機械翻訳ではまったく役に立たない翻訳になるという結果が多いです。

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